ヘロデの宴(洗礼者聖ヨハネ伝)
洗礼者聖ヨハネの死をめぐる物語。場面は支配者ヘロデの誕生日を祝う宴会が開かれている宮殿中庭。壁の赤い水平の突起物(コーニス)や床の石畳の遠近法的走行線はヘロデの後方へ伸びている。テーブルはやや上からの視点で、過度に遠近法的に描かれている。
三つのエピソードが描かれている。中央左側ではヘロデの後妻ヘロデヤの娘サロメが踊っている。その褒賞としてのヨハネの首を左端で受け取り、中央右側でサロメは盆に乗せた首をヘロデヤに捧げている。(左側の壁面にヨハネ斬首が描かれている。)
ヨハネの召命、両親との別れ、説教(洗礼者聖ヨハネ伝)
聖ステファヌスの葬儀(聖ステファヌス伝) 1450年代
三つのエピソードが描かれている。中央左側ではヘロデの後妻ヘロデヤの娘サロメが踊っている。その褒賞としてのヨハネの首を左端で受け取り、中央右側でサロメは盆に乗せた首をヘロデヤに捧げている。(左側の壁面にヨハネ斬首が描かれている。)
ヨハネの召命、両親との別れ、説教(洗礼者聖ヨハネ伝)
聖ステファヌスの葬儀(聖ステファヌス伝) 1450年代
薄衣をまとって踊るサロメは古典のモデルに由来するとされている。古代の躍動的女性像をモティーフとすることは1435年のアルベルティの「絵画論」で取り上げられていたが、1450年代になってフィレンツェの画家たちに広まった。助手として制作に加わっていたボッティチェリにも引き継がれている。
フィリッポ・リッピ Fra Filippo Lippi
ヘロデの宴(洗礼者聖ヨハネ伝)
1452〜64年 フレスコ
プラート大聖堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
ヘロデの宴(洗礼者聖ヨハネ伝)
1452〜64年 フレスコ
プラート大聖堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1